2023.05.31

食事・栄養

CBDの効果や危険性を徹底解説!|摂取量の目安や使用法とは?

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玉井 基弘

歯科医師/ヘルスコーチ

近年、美容やリラクゼーションに関する領域で人気上昇中の「CBD」。目や耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、気にはなるけどどんなものなのか、何がいいのかいまいち分からないという方もいらっしゃると思います。

今回は、CBDについて詳しく知っていきましょう。

CBDについて

まずは、CBDとはどんなものなのか知っていきましょう。

CBDとは?

CBDとは、Cannabidiol(カンナビジオール)の略です。大麻に含まれる化合物の集まりのカンナビノイドという成分のひとつ。カンナビノイドは、多様な受容体を介して色々な作用を発揮すると考えられています。主な作用としては、抗炎症作用鎮痛作用制吐作用抗不安作用アルツハイマーなどの予防や治療の有効性が報告されています。

そのため、医療やヘルスケア、美容業界から注目を集めているというわけです。

THCとの違い

CBDの原料である大麻には、142種類以上のカンナビノイドが含まれていると言われています。その主なものは、上記の「CBD」と、「THC(tetrahydrocannabinol /テトラヒドロカンナビノール)」と言われるもの。THCは向精神作用があり、マリファナの主要な精神活性物質である成分です。その他、鎮痛作用、制吐作用、抗痙攣作用、食欲増進の効果があると言われています。

日本では合法なの?

大麻」というワードを聞いて、日本で使っていいのか気になるところだと思います。日本には「大麻取締法」という法律があり、大麻の取り扱いに関して細かい規定があります。その中で、大麻草の成熟した茎及びその茎から作られる繊維等の製品(樹脂を除く)と、大麻草の種子及びその製品に関しては、国内での使用が認められています。

CBD製品に関しても、成熟した茎又は種子以外の部位から抽出・製造された製品は「大麻」に該当するため国内での使用は認められていません。また、THCを微量でも含有するCBD製品に関しても「大麻」であることを否定できないため使用を認められていません。

このような細かい規定があるため、輸入する際にはその都度に届け出が必要となり、さらに​​厚生労働省と税関の輸入許可がなければ手に入れることはできません。

近年では、海外から個人で化粧品等を輸入することも可能です。しかし、CBD製品に関しては国内で販売されている合法のものを選ぶのが安心です。日本の正規輸入代理店で購入するようにしましょう。

こちらも参考に▼
CBDオイル等の CBD 製品の輸入を検討されている方へ

副作用はあるの?

色々な作用があるなら、副作用もあるのかが気になるところ。

CBDは、比較的低い毒性を持つことが明らかにされています。また、依存性や乱用性もないとされています。そのため、1日当たり1,500mgを長期投与しても問題ないと言われています。しかし、肝臓での薬物代謝の働きを持つ酵素を阻害することや、培養細胞の生育に影響を及ぼすこと、精子の受精能を低下させることなどが報告されています。

また、医療目的で用いられたカンナビノイドの離脱症状に関しては、不眠、発汗、まれに吐き気などが認められたケースはありますが、比較的穏やかで軽快しやすいと考えられています。

 

CBDの効果

ここからは、CBDにどのような効果があるのか具体的に解説していきます。

ストレス緩和

CBDには、抗不安作用があります。全般性不安障害パニック障害PTSD社会的不安障害強迫性障害などのメンタルヘルスに関する不安に対する有効性が示されています。

使用することにより、リラクゼーション、睡眠改善、不安、健康増進、抑うつに対して効果を実感している人が多いようです。日本国内のCBDのユーザーの多くは、ストレス緩和の目的で使用しているのかもしれませんね。

アトピーの症状改善

CBDが、アトピー性皮膚炎の治療に有効であるということは明らかになっていません。しかし、CBDには抗炎症作用があり、アトピー性皮膚炎の主な症状である痒みや接触過敏症による炎症の軽減に有効であるということが分かっています。

さらに、CBDの抗菌作用や皮膚の機能改善作用により、炎症や傷跡などの症状の緩和や予防にも効果があると考えられています。したがって、アトピー性皮膚炎の補助療法として有効であると考えられています。

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CBDを使った製品

CBDの色々な働きを知り、使用してみたいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。どのような製品があるのかご紹介していきます。

CBDを使った人気製品

CBD製品には色々なものがあります。用途やシーン、ライフスタイルに合わせて自分に合うものを選ぶようにしましょう。

また、CBD製品を購入する際は、安全で安心なものを選んでください。くれぐれも、THCが含まれていないかを確認した上で購入するようにしましょう。

CBD製品 摂取方法 特徴
CBDオイル CBDをキャリアオイルに配合した製品 舌下摂取
(舌下にオイルを垂らし、30秒〜2分後に飲み込む)
毛細血管から取り込まれ、全身に効果がある
CBDリキッド CBDが含まれた電子タバコのリキッド ヴェポライザー 肺の毛細血管から全身に入る
効果が早く、持続時間が30分〜1時間程度
CBDクリーム・CBDジェル クリームやジェルにCBDが配合されたもの トピカル / 経皮吸収 経皮的に取り入れる
効果は局所的
CBDシャンプー・コンディショナー CBDが配合されたヘアケア用品 トピカル / 経皮吸収 髪や頭皮の健康を維持する
CBD化粧品 CBDが配合された化粧品 トピカル / 経皮吸収 美肌効果が期待できる
CBDエディブル CBDが配合された食品や飲料 経口摂取 グミ、クッキー、チョコなどが多い
簡単に取り入れることができるが、吸収率が低い(6〜20%)
CBDカプセル CBDが入ったカプセル 経口摂取 手軽に摂取できる
他の栄養素と一緒に摂ることができる

 

まとめ

SNSなどで人気があるCBDについて「なんとなくいい」という感覚から、理解を深めることができたでしょうか。大麻というワードから、とっつきにくいと感じていらっしゃった方も、この記事がきっかけで手に取りやすくなると嬉しいです。試したいと感じた方は、ぜひ正規輸入代理店で、店員さんに相談しながら選んでみてはいかがでしょうか。

参照:
渡辺 正仁.早崎 華.由留木 裕子.渡辺 克哉.カンナビジオールの治療効果とその作用機序.保健医療学雑誌.9巻.2号.2018,p 112-125

この記事の監修者

玉井 基弘 歯科医師/ヘルスコーチ

 
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