2024.01.17

ストレスケア

ストレスケアに有効なリトリートとは|実践方法や効果について解説

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私たちの日常において切り離せないものの一つに、ストレスがあります。ストレスは蓄積され続けると、精神面に悪影響を及ぼすだけでなく、身体にも影響し健康状態を不安定にさせてしまうことがあります。

個人によってストレスを解消する方法はさまざまですが、100%の状態でリフレッシュすることができているでしょうか。実践している途中で、「すぐに現実に引き戻されてしまった」という経験をされた人もいるのではないでしょうか。

そんなときは日常から離れ、非日常を体験する「リトリート」がおすすめです。この記事では最近、注目を集めている新たなストレス解消法、リトリートについてご紹介します。ストレスから解放されたいけれど、効果的な解消方法が見つからないという人はぜひ、手段の一つとして参考にしてみてください。

リトリートについて

まずはリトリートとはどのようなストレス解消方法であるのか、具体的な概要について解説します。

リトリートとは

リトリートとは数日間、日常から離れた場所で過ごし、人間関係や仕事など社会的環境から離れることで心身を癒す旅のことを言います。

リトリートの語源は「retreatment」から来ており、本来は避難所や隠れ家といった意味合いで表されている言語でしたが、最近では日常から離れてリフレッシュをする方法として認識されることが多くなりました。

旅行をすることがストレス解消方法であるという方も多いですが、リトリートの場合は友人や家族と観光地を巡って楽しむ旅行とは意味合いが異なります。

リトリートの醍醐味は、一人で喧騒から離れた場所に身を投じることでストレス環境から完全に遮断され、自分だけの時間をより有意義なものにすることです。

 

リトリートの効果とは

次に、リトリートを実践することで得ることができる代表的な5つの効果について解説します。

リフレッシュとリラックス

リトリートの最も大きな効果は、ストレス解消とリラックス効果です。喧騒から離れて自分だけの時間を過ごすことでストレス環境から距離を置くことができます。

ヘルスケア分野では、以前までは3つのRがストレス解消の方法として認識されていましたが、最近ではリトリートは4つ目のRの位置付けとして世間的にも浸透してきています。

【4つのR】
1. Rest(レスト):肉体的な疲労の排除
2. Recreation(レクリエーション):遊びを通して、気分転換を図る
3. Relaxation(リラクゼーション):日々の疲れや緊張を癒す
4. Retreatement(リトリート):非日常を体験して心身を健康にする

学びと成長の機会となる

リトリートはリフレッシュするだけではなく、一人の時間を有意義に過ごすことで自分自身と向き合う機会にもなります。

忙しいときは、日々をこなすのに精一杯で、自分自身の感情は置き去りになりがちです。後回しにしていた考えや出来事もリトリートを通して、自分自身と向き合うことで新たな気付きを得ることができるかもしれません。

心と身体の調和がとれる

私たちの日常は、意外にも多くの人との繋がりによってできています。仕事や家事、育児に追われて自分自身の時間が取れない状況に置かれていたり、リラックスしたくても携帯の通知が気になり、気付いたら時間が過ぎ去ってしまったという経験をしたこともあるのではないでしょうか。

時間は、何かをしているときや人との関わりが深いほどに過ぎ去るのも早く感じます。リトリートを通して、時には日常を忘れて自分だけの時間を過ごしてみましょう。ゆとりある時間を過ごすことで、心身の調和を図ることができます。

人との繋がりができる

リトリートは、基本的に一人で旅を楽しみます。旅行とは違い、友人や家族がいない環境となるので、本来であれば交流する機会のない人たちとの新しい交流が生まれやすくなります。

最近ではリトリートを目的としたツアーも増えています。参加者はそれぞれ一人で参加しているので、同じ目的を持った集団の中で共に過ごすことで、新たな出会いや大切な繋がりができることもあります。

デジタルデトックスができる

デジタルデトックスとは、デジタル機器によって引き起こされる心身への健康被害から身を守るために携帯やパソコン、テレビなどデジタル機器から一時的に距離を置くことを言います。

デジタル機器は私たちの日常にとって欠かせない存在となっており、日々をより豊かに便利にしてくれます。しかしその一方で、人間の脳に与える影響は非常に強く、過度にパソコンや携帯を使用しすぎると心身にあらゆる不調が起こります。

特に最近ではSNSの普及によって、多くの人が携帯を手放すことができず依存的傾向となる人が増えていることが問題視されています。日常を過ごすために欠かせない連絡ツールも、リトリートを実践する際は不要です。人との繋がりを物理的に遮断することで、脳や心を休めて心身共に健康な状態に導くことができるでしょう。

 

リトリートの実践方法

リトリートの概要について理解したものの、どのようにリトリートを始めたら良いかわからないと思っている人に向けて、この項目ではリトリートの実践方法について解説します。

日常から離れた場所へ行く

リトリートに行く際に、最も重要なことは目的地の選定です。おすすめの実践場所をご紹介します。

自然環境で過ごす

海や山、河川など自然に囲まれた場所に行ってみましょう。日常の音が聞こえない静かな自然環境は、リラックス効果を高めます。
海の波の音、森林にいる鳥の鳴き声、耳を澄ますと日常とは異なった体験をすることができます。五感を研ぎ澄まして充実した自然体験をしてみましょう。

温泉地へ行く

休みが長期間取れない場合は、1泊2日でも実践できる温泉地もおすすめです。温泉でゆったりとした時間を過ごすことで副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせることができます。血流も促進されるので、疲労回復にも効果的です。

リトリートツアーに参加する

リトリートを実践したいけれど、一人で行うのが不安な人にはリトリートツアーに参加することもおすすめです。最近では、リトリートツアーの種類や内容が多様化しており、国内ツアーや海外ツアーといったものもあります。

リトリートツアーとは、リトリートを目的としている人たちが集団となり瞑想やヨガ、ファスティングなど各アクティビティを通して個々で自分と向き合う時間を作ることを目的とした旅のプランです。

ヨガはスタイルを維持向上する他にも、瞑想の機会にすることができます。ゆっくりとした呼吸の中で瞑想を行うと自分自身と向き合いやすくなります。

時には、アクティビティを通じて様々な年代や職種の人との関わりが生まれ、新しい繋がりができることもあります。ツアーはリトリートを初めて行う人にとって安心して実践できる手段の一つです。リトリートを検討している人は参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

リトリートの注意点

最後に、リトリートをより充実させたものにするために注意しておきたいことについてご紹介します。

予定を立てずに過ごす

旅をするとなるとスケジュールを立てたり、ある程度の目安を決めて動く人も多いのではないでしょうか。リトリートを実践するときは目的地だけを決めて、その日のスケジュールは決めずに動きましょう。

予定を立ててしまうと、時間を気にして集中できなくなったり、スケジュール通りの動きを優先してしまい本来の目的であるリフレッシュの妨げになります。時には、予定外のことが起きても楽しむという気持ちを持って行動してみましょう。

デジタル機器から離れて過ごす

日常から離れた場所に居ても携帯電話を身につけることによって、物理的な人との繋がりが遮断できず、現実世界へと引き戻されることがあるかもしれません。可能であれば、携帯電話やパソコンは身につけない、または電源を切って置くようにしましょう。

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まとめ

リトリートがもたらす効果は心身を健康に導くだけではなく、一時的に社会的環境から距離を置き、自然環境に身をおくことで自己を見つめ直す機会にもなります。

人として成長できる場となったり旅を通して新たな人との出会いや繋がりができることもあります。実践することで得られるものが多いのも魅力の一つです。

リトリートは行動を起こすことが第一歩となるため、実践に踏み込む勇気が必要となることもあります。一人で取り組むことが不安な場合はリトリートを目的としたツアーを積極的に活用し、一度体験してみてはいかがでしょうか。

 
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