2022.03.29

食事・栄養

デトックスに効く食材を厳選| 便秘などの解決したい悩み別デトックス

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宮崎 光史

医師・医学博士/ヘルスコーチ

「最近便秘がひどくてお腹が張ってしまう」

「お腹の調子がスッキリしなくて気持ち悪い」

「これといった原因はないけれど体がだる重い」

このような悩みはありませんか?

改善したいとは思っていても、何から始めれば良いか分からず、結局そのままとなってしまっているなんて方も多いでしょう。

このような体の不調は様々な要因がありますが、解決方法の一つに「デトックス」が挙げられる可能性があります。

この記事では、ぜひデトックスを行ってほしいと思う人を悩み別に紹介して、それぞれの解決方法をご紹介していきます。

こんなあなたはデトックスがおすすめ!

まずは、デトックスをおすすめしたい人をピックアップしていきたいと思います。自分の悩みと照らし合わせてチェックしてみてください。

便秘気味の人

最近、便秘気味だと感じている人は、ぜひデトックスを行って欲しいと思います。デトックスというと、専門的で難しいと感じるかもしれませんが、基本は、肝臓で処理された毒素を便として排出することがメインになってきます。

そのため、便秘気味であるということは、体の中の毒素や不要なものが体に留まった状態が長く続いているということであり、体にとってはすぐにでも解消したい状態になります。

つまり、便秘は相当体にとって悪い状態であり、便秘気味の人はすぐにでもデトックスをおすすめしたい人の一人として挙げられます。

最近何となく体がだるい人

これといった原因はないけれど、何となく体がだるい、なんてことは誰しもあるかと思います。原因が分からず、仕方がないかと自分の体調と相談しながら日々を過ごしてきた方に朗報です。

あなたの「何となく体がだるい」原因は、体の中に知らず知らずのうちに蓄積されていた毒素かもしれません。

体が何となくだるいというのはいくつも原因が考えられ、それらが重なり不調が体に現れるものだとは思いますが、その原因の解決策の一つとして「デトックス」を検討する価値は十分あります。

お腹の調子が悪いと感じる人

便秘で悩んでいる人に「デトックス」をおすすめしたいというのはご説明した通りですが、お腹の調子が優れない、お腹の調子が悪いと感じている人も「デトックス」をおすすめしたい人の一人です。

デトックスというと、「肝臓」のイメージが強いかもしれませんが、実は腸もデトックスとは深い関連性があります。

お腹の調子が悪いと感じている人は、もしかすると腸に炎症が起きているかもしれません。

ある腸の炎症が起きていると(リーキーガットと呼びます)、体全体に毒素が回ってしまい、肝臓は毒素の処理に大忙しの状態となり、過労状態となり肝臓そのものの処理能力が落ちている可能性があるのです。

そのため、腸の具合が悪い人は、肝臓の機能も落ちていて、毒素を取り除く能力も低くなってしまうため、腸の状態を回復させていき、体を上手く循環させるようになるためにもデトックスをする必要性が出てくるのです。

 

お悩み別のデトックスおすすめ食材

デトックスをおすすめしたい人をご紹介したところで、デトックスにおすすめの具体的な食材を紹介していきたいと思います。

便秘気味の人、お腹の調子が悪いと感じる人

便秘の人は、基本的に2つの問題が考えられます。一つ目は「食べる物の問題」、二つ目は、「腸の動きの問題」です。

腸の動きの問題があり、腸が動かくなくて便秘が起きているのであれば、その状態では食べ物を改善しても効果が期待できない場合があるので、両方の問題にフォーカスして改善していくのが大切になってきますが、ここでは、一つ目の問題である「食べるものの問題」にフォーカスしていきたいと思います。

食物繊維、水を積極的に摂る

人は、食べるものによって体に様々な影響をもたらします。便秘も例外ではなく、食べるものによって便秘の原因を作ることにもなりますし、逆に改善していくことも出来るのです。

便秘がちな人は、食物繊維が不足していて、便量が足りていないということが考えられます。また、水分や脂質が不足していること、過剰な糖質やタンパク質が問題であることも同時に要因として考えられます。

そのため、具体的にはきのこやキャベツなどの食物繊維を積極的に摂り、水分や脂質を十分に摂ることが解決策として挙げられます。

最近何となく体がだるい人

原因は分からないけれど、最近何となく体がだるく積極的に行動が出来ないなんてこと、誰にでもありますよね。

仕方がないと半ば諦めて、なんとなく毎日を送っている人がほとんどかもしれませんが、もしかすると、その原因は「水銀」かもしれません。

隠された毒素「水銀」

水銀と言うと、あまり馴染みがない言葉かもしれませんが、水銀は、多くの疾患、体の不調の原因となりうる隠された毒素です。

実は水銀といっても、種類が3つあり、それぞれ構造などが異なっています。しかし、種類はあるといっても、水銀は、体の中の様々な障害を引き起こし、体に害となることは間違いありません。

この不調は水銀のせいであると特定されることは少ない分、あまり世の中に浸透されていないかもしれませんが、その分未知の部分も多くあります。

体の中に知らず知らずのうちに溜まっているかもしれない水銀をデトックスすることが、もしかすると長年悩んできただるさを解消してくれる近道になるかもしれません。

そんな隠された毒素、「水銀」ですが、私たちの身近なところにはどこに潜んでいるのでしょうか?

水銀汚染の原因

水銀汚染の原因はいくつかありますが、その中の一つに、「魚」が挙げられます。水銀は、小魚から中型の魚、大型魚にどんどん生物濃縮されていっているところが厄介なところです。過剰に食べている人は、摂取量を調整するなどの工夫をぜひしてみて欲しいと思います。

水銀デトックスにおすすめの食材

多くの重金属は便から出ていくため、便秘で便が詰まっている人は、体内に重金属が溜まりやすくなっています。そのため、先程ご紹介した便秘解消に効く、きのこやキャベツなどの食物繊維を積極的に摂り、水分や脂質を十分に摂ることを意識してください。

また、水銀デトックスにおいて、重要となってくるのは、「グルタチオン」という抗酸化物質で、このグルタチオンにいかに活躍してもらうかがデトックスにおいて重要となってきます。

そんなグルタチオンに円滑に働いてもらうために必要となってくるのが「ビタミンC」ですので、積極的にビタミンCを含む野菜や果実を摂るようにして欲しいと思います。

また、クロレラやコリアンダー(パクチー)も重金属デトックスに重要な働きをするのでおすすめです。

重金属デトックスの方法とは?|効果的なサプリや栄養素をご紹介

 

腸に炎症を引き起こすデトックスを阻害するNG食習慣3つ

腸に炎症が起きていると、スムーズに腸が動かず便秘などの不調を引き起こす原因となってしまいます。そのため、そもそも腸の炎症を引き起こさないための食習慣が大切となってきます。

そのためには、まずは腸に炎症を引き起こす食品を避けていく必要があります。私たちが普段何気なく口にしている食品が実は腸をいじめていたなんてこともあるかもしれません。

お菓子などの糖質

お菓子や普段の食事に含まれている食品は、腸に炎症を引き起こしてしまう代表的な食品の一つです。「糖質制限」などの言葉が世の中では話題になっていますが、その通りで、過剰な糖質は体に損傷を与え、細胞の働きを鈍らせてしまいます。

お菓子などの代表的な糖質以外にも、普段の食事に含まれている、白米などにも糖質が含まれているため、普段どのくらい自分が糖質を摂取しているか一日の中で数分振り返る時間を作っていただきたいと思います。

使いまわされた悪い油

脂肪(油)には、良い脂肪と悪い脂肪の二つがあります。脂肪は悪だと考えている人が多いかと思いますが、勘違いしていただきたくないのは、「良い油」は体を健康にするための手助けをしてくれます。

逆に、悪い油は腸にとっても体にとっても悪い影響を与えるため、極力避けるようにしていただきたいと思います。悪い油の代表例には、使いまわされた油が挙げられます。外食では油が使いまわされている可能性が考えられるため、極力避けたほうが良いかもしれませんね。

食品添加物や人工甘味料、遺伝子組み換え食品

最後に、腸に炎症を与える食品としてご紹介したいのが、食品添加物、人工甘味料などの食品毒や遺伝子組み換え食品です。

普段スーパーで買い物をする時、あなたは裏面の表記を意識して見ていますか?世の中に溢れている食品の多くには、食品添加物や遺伝子組み換え食品が大量にありふれています。

それらを全く口にしないというのは難しいかもしれませんが、裏面の表記をチェックする癖をつけ、表記の内容物の量が多いものは購入しない、などのちょっとした健康意識を今日からぜひ心がけていって欲しいと思います。

 

まとめ

デトックスについての基礎的な知識と、日常生活の中で実践できる方法をご紹介してきました。普段何気なく口にしているものの中でも、意外と毒素が隠されている可能性があるということを知り、怖くなってしまった方もいるかもしれません。

実際問題、私たちの生活の中から一切毒素を取り除くことは現実的ではなく、難しいでしょう。しかし、日常生活の中で、どのようなところに毒素が潜んでいるのかを「知った」だけでも、健康への大きな一歩を踏み出したと思います。

まずは、普段の自分の食習慣、食生活を振り返ることから始めてみてはいかがでしょうか?

この記事の監修者

宮崎 光史 医師・医学博士/ヘルスコーチ

東京医科歯科大学卒、同大学院卒。医師(元消化器外科医、元日本 DMAT医師)・医学博士、ヘルスドクター。クライアントを持つ治 療家支援、法人向け健康指導などを含めた、病院外での健康増進、 病気予防のサポートを行う。

 
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